慣れたらナイトトレッキングがおすすめ
ナイトトレッキングの特徴
トレッキングといえば日中の明るい時間帯に行われることが多いですが、山を登ることに慣れてきたら夜間の登山、いわゆるナイトトレッキングをやってみるのもおすすめです。
ナイトトレッキングでは出発時間が夕方や深夜になるため周りは当然暗く、日中とは違う山の雰囲気を味わうことができます。
何より注目すべきなのは山から眺める街の風景で、都会であればネオンが煌々と輝く幻想的な街並みを山から確認できるため、とても綺麗です。
そこらの夜景スポットよりも素晴らしい景色が眺められる場合もありますし、街並みはもちろん、天候が良い日は空を見上げることで満天の星空も拝めます。
夜の山は周りに明かりも少ないため、夜空の星はより明るくはっきりと見えるのです。
また、日中には顔を出さない夜行性の取りや動物達を見かけられるのも、ナイトトレッキングだからこその貴重な機会です。
普段は見られない夜景や星空、生物達を楽しめるのがナイトトレッキングの大きな特徴のため、いつもと違う雰囲気を楽しみたい方はぜひ夜に登ってみましょう。
登山時のスケジュール感
ナイトトレッキングを行う場合は、しっかりとスケジュールを組んで準備に移りましょう。
夜の登山は日中に比べて怪我や事故、遭難のリスクも高まるため、入念な計画のもと実行するのが安心です。
ナイトトレッキングのスケジュールとして代表的なのは3つあります。
まずは、昼間明るいうちから登山を開始して、日没後の夜間に下るスケジュールです。
夕日や日の入りを山の高い位置から眺めることができ、その後は夜景も楽しめます。
次は、深夜から登り日の出後に山を下るスケジュールです。
山の頂上から眺める日の出は絶景で、下山時は明るいため比較的安全に降りられます。
最後は夜間に登り始めて、そのまま暗いうちに下るスケジュールです。
上級者向けの登山ともいえますが、夜間だからこそ味わえる山の雰囲気を存分に満喫できます。
ナイトトレッキングで気をつけるポイント
ナイトトレッキングでは、日中以上にさまざまポイントに気をつけなければなりません。
まずは、視界が暗くなることで起きる転倒や滑落のリスクです。
足元は明るくしておかなければうっかり地面を踏み外してしまうため、明るいライトを装備のうえ、慎重に歩きましょう。
そして、獰猛な野生生物との遭遇にも注意です。
夜行性の野生生物は山でも活発に動くため、襲われないよう気をつけなければなりません。
人間を襲う生物として代表的なのはクマですが、クマが出るとされる山ではナイトトレッキングしないことを強く推奨します。
夜間は周囲に助けを呼ぶことも困難であるため、こうした生物が出現するリスクがある山には夜間に登らないことが一番のリスク回避です。